古城グラストヘイムに棲む魔王ダークロードと、
プロンテラ北の迷宮の森に棲む魔王バフォメットの両雄が
歴史的な和解を果たしたとの情報を入手した。
バフォメットはかつてグラストヘイムを根城としていたものの、
後に台頭してきたダークロードとの対立から、
二年ほど前に迷宮の森に本拠を移していた。
以後、両雄の仲は険悪な関係を続けてきたが、
この度、バフォメット側が異動後も持ち続けていた
グラストヘイムの領有権を放棄する旨をダークロード側に伝え、
和解と相成った。
この歴史的和解の背景には、
五年前の《悪夢》と呼ばれた大侵攻で敗北して以来、
魔族勢力の回復が未だ成らないにもかかわらず、
人類側がヴァルハラへの到達者を出すなど
勢力を伸ばしていることへの危機感によるものだと、
王国騎士団と聖堂騎士団の上層部は推測している。
しかし、ゲフェンの魔術師ギルドはこの意見に異を唱えており、
新たな第三勢力が現れる前触れではないかと、危機感を露にしている。
[Text by トウコ=ミツキ]

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